2020/07/28

コロナ時代のボールペン選び


 新型コロナのおかげで、世の中のいろんなことのほころびが露呈している。特に、世の中の仕組みのデジタル移行については、みんなわかっているのに先送り、後回しにしてきたことばかりだ。それでも日々の暮らしにおける行動様式はちょっとずつ変わりつつある。


コロナとボールペン

 個人的には、コロナ以前にはありえなかったことして、ボールペンを持ち歩くようになった。自分でもびっくりだ。なんだかんだでペンが必要になることが少なくないからだ。
 ペンが必要な場面ではたいていペンが提供される。でも、コロナのおかげで他人との接触を最小限に抑えるようになり、不特定多数の人がさわった文房具を使うことに抵抗が出てきた。だから、自分で自分のボールペンを持ち歩くようにした。
 コロナがこんなアナログ回帰をうながすとは思ってもいなかったが、念には念を入れた方がいい。

どうせなら気持ちよく書けるペンが欲しい

 ボールペンはそれこそピンキリだ。100均なら10本セットが100円+税で手に入るし、なんだかんだで景品やノベルティとしてもらえるものも引き出しの奥に眠っていたりする。でも、久しぶりに入手したのは、かつて愛用していた三菱鉛筆の「パワータンク スタンダード」  だ。
 どうしてこのペンがお気に入りかというと、「上向きでも書ける」「濡れた紙にも書ける」「ツルツルの印刷面にも書きやすい」といった特徴で、ボールペンを使うときに感じるストレスの多くが解消されているからだ。書き出しのときによくあるカスレやボテなどはいっさいない。紙の上にペン先を降ろせば、そのまますぐに書き出せる。圧縮空気による加圧の仕組みのおかげだということだが、とにかく気持ちがいい。
 赤と黒インクがあって、太さは0.5ミリ、0.7ミリ、1.0ミリの3種類がある。また、0.7ミリには青インクも用意されている。ボールペンを使うときは、印刷物に何かを追加で記入することが多いので、黒の印字に黒で書き込むと紛らわしい。だから、実は青インクがお気に入りだ。必然的に0.7ミリのものを選ぶことになる。以前は1.0ミリの青もあったのだが、どうやらラインアップから消えてしまったようだ。本当は太いのが好みなだけにちょっと残念だ。
 本体価格は200円+税で、ボールペンごときのコストとしては割高に感じるかもしれないが、使ってみれば納得する。ぜひ、試してみてほしい。