モニターサイズに応じて拡大する
今、市場にある4Kモニターのサイズはいろいろだが、その代表的なものと、そこに4K表示(3840×2160)する場合、Windows標準の96dpiに近い表示をさせるための必要倍率を計算してみた。
- 46型 100%
- 42.5型 108%
- 31.5型 146%
- 27型 170%
- 23.8型 193%
Windowsの画面拡大は基本的に25%刻みなので、これらの値をピッタリに設定するのは難しい。カスタムスケーリングで任意の値を設定することもできるが推奨されていない。近い値として125%、150%、175%、200%を設定することになる。その上で文字のみであれば[設定-簡単操作-文字を大きくする]である程度の微調整が可能だ。ただし極端な変更をすると作法を守らないアプリなどで表示が破綻する。手元の環境では42.5型を100%で使い、この文字を大きくする機能で108%を指定してなんとか使えている。
こうした設定をすることで、FHDを23型モニタに表示したときと、ほぼ同じサイズの画面表示を得られるはずだ。結果として、大きなサイズのモニタの方が多くの情報を表示できる。拡大をしたくないというなら小さな表示をガマンするか、46型モニターを探して100%表示するしかない(市場に製品が見当たらないと思うが)。
サイズごとの広さを比べてみよう
一方、モニター各サイズごとの面積比だが、これも計算してみた。縦横比16:9の23型を基準にすると次のようになる。
- 46型 400%
- 42.5型 341%
- 31.5型 187%
- 27型 138%
- 23.8型 107%
- 23型 100%
46型なら4倍の面積、つまり23型4枚分を確保できるが、31.5型や27型ではそんなに広くないと感じるかもしれない。いってみれば6畳間が8畳間、10畳間になる程度。でも、設置スペースさえ許すなら、ちょっとでも大きなサイズのモニターをというのも選択肢のひとつだ。ただし、4Kモニタはまだ高額だ。そのコストに見合うかどうかをじっくり考えたい。
モニタは10年使える周辺機器だが、10年前、FHDの24型モニタは軽く10万円を超えていた。4Kモニタもすぐに安くなるだろう。それまでは24型超はガマンするというのもやはり選択肢のひとつではある。なんなら廉価なFHD24型を2台、3台という手もある。
サイズの大きなモニターは作業の効率を高めるのはまちがいない。予算と設置スペースさえ許すのであればちょっとでも大きいに越したことはない。ただし、24型超のモニターを選ぶときには、必ず4K対応を確認してほしい。4Kなら映画などのコンテンツ鑑賞にも有利だ。