「そこでしかできないこと」を減らすには、やるべきことやりたいことをするために機器を限定しないようにするのがいい。スマホでしかできないこと、パソコンでしかできないことを、できるだけ少なくし、そのときの状況、いる場所、目的などに応じて使い分けよう。
スマホでしかできないこと
スマートフォンはいうまでもなく電話だ。電話番号と強く結びついた機能が少なくない。別の電話番号に転送しない限り、音声通話が着信するのはスマホだけだし、ショートメッセージ(SMS)も電話番号宛てに届き、その電話番号のスマホでしか読めない。ドコモやau、ソフトバンクといった通信事業者が提供するキャリアメールも同様だ。さらに、LINEのように電話番号と紐付き、一台の携帯電話端末でしか利用できないようにしたアプリもある。だからみんなスマホを片時も手放さないで携行する。
その一方で、スマホから電話番号を切り離したときにも支障なく使えるアプリもたくさんある。インターネットメールやTwitter、facebook、Instagramなどの各種SNSなどは、その代表選手だといえる。そしてそれらはスマホでなくても使える。
スマホでしかできないことを減らすには電話番号と強く結びついた機能をできるだけ使わないようにするのがいい。その結果「そこでしかできないこと」も減っていく。
パソコンでしかできないこと
スマホがどんどん高性能になってきていて、パソコンでしかできないことは少なくなっている。ExelだってWordだってスマホで使える。ただ、作業が快適にできるかどうかは別問題だ。スマホよりも大きな画面で作業ができるパソコンは、最新ニュースをチェックするといった単純な作業でも一覧性が高く、効率よくニュースを読み進めることができる。でも、寝っ転がってSNSを楽しむといった用途にはパソコンは向いていないかもしれない。やはりTPOに応じてパソコンとスマホを使い分けるのが賢い。
たとえば、スマホでメールを書いているときに、ちょっと長くなりそうで、スマホでの文字入力がまどろっこしいと思ったら、続きをキーボードのついたパソコンで書けばいい。いったんそのメールを閉じれば下書きに保存されるので、パソコンでその下書きを開けば、続きをすぐに書き始められる。
とにかく、今、作業しているデータが、目の前の機器に依存しないようにすること。それだけ「そこでしかできないこと」は激減する。