2020/09/25

ちょっとでもラクをすることを考える


 コロナ禍によって、世の中のデジタル化の動きが加速された。この忌まわしいパンデミックがもたらした希望のひとつだ。めんどうくさいかもしれないが、それはちょっとでもラクをするための方便でもある。


旅のしおりでGo To トラベル

 世の中の作業がデジタル化されることで、情報のやりとりや再利用がとてもたやすくなる。今までは紙とペンでこなしてきたことを、パソコンやスマホを使ってやるだけでいい。とてもカンタンなことだ。

 でも、それがたいへんだと思う人もたくさんいる。たとえば、これからGo toトラベルを使った旅行を考えているとしよう。行き先を決めたら、現地での各種イベントを考えなければならない。ガイドブックを見たり、インターネットで観光ガイドを調べたりしながら、さまざまな情報を集める。行きたい場所、訪問先への移動手段など、いろんなことを下調べしておく。

 今までだったら、ガイドブックにラインマーカーでマーキングしたり、付箋をはさんだりしていた人も多いだろう。インターネットを使って情報を調べ出しても、そのページをプリントアウトして持参するようなことをしてきたかもしれない。

でも、そのいっさいがっさいを、パソコンでまとめてみることにチャレンジしよう。たとえばWordで「旅のしおり」的な文書を作って、それさえ見れば、旅行の概要が全部わかるようにしておく。

 

予定を日誌に、日誌を思い出に

 できあがった「旅のしおり」は紙に印刷して持参してもいいのだが、OneDriveなどのクラウドストレージに置いておくようにする。そうすれば、スマホで見れるし、写真を撮って、その場で貼り付けたり、ちょっとしたメモを書き込んだりもできる。行った訪問先や食事などのイベントごとに順序の入れ替えもしておくと予定表がそのまま活動日記に変化していく。あとで調べられることは書き込む必要はない。その日の天気はどうだったか、美味しかったか、美しかったか。それは調べてもわからない。だから書き込んでおく。パソコンを持参して編集してもいいが、そこまでするのがたいへんならスマホだけで十分だ。

場所についてはちゃんとGoogleマップなどのリンクを設定しておけば、それを開くだけで現在位置からの経路を確認できる。

ちなみにiPhoneのアップルマップでマークした位置情報URLをWindowsパソコンやAndroidスマホで開くとGoogleマップにリダイレクトされる。どんな環境でも参照できるという点で、今のところはGoogleマップで作業したほうが使い勝手がよさそうだ。

 旅行の達人は、旅を3度楽しむという。1度目は準備、2度目は旅行そのもの、3度目は旅行後の振り返りだ。デジタル化した「旅の予定」は「旅の日誌」に変わり、「旅の思い出」として最終的にまとまる。そんな小さなことでも、デジタルの恩恵は実感することができる。まずは、そういうコトに慣れてほしい。