持ち運びに優れたノートパソコンだが、在宅勤務などでの省スペースパソコンとして使う場合、数値の入力が多い作業では不便を感じるかもしれない。だったら試しに外付けのキーボードを調達してみよう。
安さに驚く外付けキーボード
ノートパソコンは携帯性を確保するために、数値を入力する電卓配列に数字をまとめたテンキーが省略されていることが多い。また、今回、在宅勤務を余儀なくされて年代物のパソコンを持ち出したような場合、どこかのキーの調子が悪いといったトラブルに遭遇している方もいるんじゃないか。マウスをつないでいる方は多いと思うが、キーボードはどうだろう。コロナ禍以前、出張の多かった時期には、ホテルの狭いテーブル環境で、少しでも快適に作業ができるようにするために、いろんな工夫をしてきたが、外付けキーボードの追加はその一環だった。
パソコンのキーボードは単体で手に入る。もちろん高級品もあって、快適な文字入力を追求するパワーユーザーに高く評価されている製品は、数万円するものも珍しくないが、1,000円前後、粗悪品でないちゃんとしたメーカー製品が1,000円未満で買える(これとかこれとかこれ)。驚くべき価格だ。
種類としては日本語配列(日本語109キーボード)タイプの標準的なサイズのものを選ぶ。109はキーの数に由来する。接続方法として、無線タイプ、Bluetoothタイプ、有線USBの3タイプあるが、有線USBタイプがもっとも安いし、有線ならパソコンから電力が供給されるのでキーボード本体の充電を気にすることもない。とにかく入力環境がどう改善されるのかを試すなら有線USBのもので十分だろう。無線やキータッチの快適さを追求するのはそのあと考えればいい。
100均のスタンドでノートパソコンを立てる
使い方としてはキーボードに直付けされたケーブルの先のプラグをパソコンのUSBジャックに装着するだけだ。それだけでキーボードが使えるようになる。
もっとも開いた状態のノートパソコンの手前に外付けキーボードを置いて使うと、スクリーンからの距離が遠くなって視認性が落ちる。また、タッチパッドも遠くなるし使いにくくなるので、マウスも必須になるだろう。マウスは、以前から使っている方は多いと思う。あるいはテンキーだけを追加する方法も視野に入れよう(各社からいろいろ)。
画面との距離問題はノートパソコン本体を立ててしまうことで解決する。画面を見ろさず、目高で眺められて視線移動に疲れないというメリットも生まれる。適当なタブレット用のスタンドを買ってきて、それを使って液晶を開いた状態のパソコンを立てかければいい。100均で探せばすぐに見つかる。立派なノートパソコン用スタンドも、いろんなタイプのものが売っているし、価格的にもピンキリだが、とにかく今は、背に腹を代えるために試してみよう。それで快適になることがわかったら、その先を目指そう。