2020/10/15

紙がない!


 どうしても紙が必要な場合に備えて、手元には多少の紙を備蓄しておこう。廉価で入手できるPPC用紙、いわゆるコピー用紙でいい。スーパーなどでも容易に入手できるし価格もこなれている。A4サイズがもっとも入手しやすいし割安だと思う。


欲しいときに限って紙とペンがない

 対面や電話でのちょっとしたコミュニケーションにおいて、なんらかのメモを書き留めたいことはよくある。パソコンやスマホをすぐに使えればいいが、そうでないときは、チラシの裏にでもメモしようとする。そんなときに限って裏面が白いチラシが見つからず、ボールペンがなく、ようやく見つけたと思ったらインクが固まっていて書けない。ようやく書けたと思ったら、いざ必要なときにその紙を紛失して見当たらない…。そんな経験は誰にでもあるし、しかもよくある。

 最近、思いついたのがA5サイズの用紙を常備したらどうかということだ。ペンが使えるタブレットよりずっと軽い。これまではプリンター用に常備していたA4サイズの用紙を使っていた。立ったままでの取材など、どうしてもパソコンを使いにくい場面が想定される場合には、用紙をカバンから取り出して、パソコンを下敷きにして手書きでメモを書いていた。

 

なんちゃって京大式カード

 昔、『知的生産の技術』(梅棹忠夫著 岩波新書)で紹介された京大式カードが使いやすく、パソコンを使うようになる前は愛用していた。あれはB6サイズで現在もコレクト社から「情報カード B6 京大式 1冊100枚入」という商品として発売されている。それに近いものとしてA5サイズを考えた。一般的なA4書類の半分のサイズだ。入手性も高い。

 だったら普通のメモ帳やノートいいんじゃないかと思うかもしれない。ページをちぎれるレポート用紙やルーズリーフ用紙もある。だが、結局コスト高になるかもしれないし、11枚の原則を逸脱してしまいやすい。

 京大式カードでは11枚での記入が求められていた。これは守る。余計なことは書かない。そして裏面も使わない。そして記入したら、できるだけ早いタイミングでスキャンしておく。あるいはスマホで撮影してもいい。とにかくデジタル化しておくのだ。

 紙はメモの仮の置き場に過ぎないと考える。だから記入済みの紙を整理する必要はない。スキャンするなりスマホで撮影したら、紙は捨ててしまう。

 整理の対象となるのはスキャン後、あるいは撮影後のデータだ。しかるべきフォルダに格納するなり、文書内や電子メモに貼り付けたりしておく。短いものならキーボードから再入力したっていいだろう。予定表に過去の記録として登録してもいい。適切なキーワードをつけるとか、タグを入力するといった手間をかけると整理が億劫になるのでほどほどに。そして捨てる。その勇気が必要だ。デジタル化しておいておけば、きっといつかはコンピューターが探してくれるようになる。