2020/10/22

デスクトップを我が物顔で占領させるな



 パソコンを使うとき、事務作業における机の代わりになるのがデスクトップ、すなわちパソコンのスクリーンだ。その領域をうまく使えるようになろう。


作業するには細長い

 たいていのパソコンは画面の縦横比が16:9で、一般的なテレビの画面と同じ比率だ。事務作業をするにはちょっと長細い印象がある。その画面でアプリを使うときに、ウィンドウを画面いっぱいに最大化すると、無駄な領域が発生してしまうのが気にならないだろうか。

 たとえば通常の表示モードでWordのウィンドウを最大化すると、書いている文章の文字サイズがちょうどいい感じで表示されるようにしたときに、用紙の両脇の余白、さらに用紙の外側の余白が無駄に感じることはないだろうか。かといって、ページ幅を基準に表示させて、画面の幅いっぱいに用紙幅を拡げると、縦方向に表示できる行数が少なくなってしまって一覧性が悪くなる。

 だから「Webレイアウト」表示にしてWordを使おうと提案してきた。この表示モードでは、用紙の概念がなくなる。つまり、用紙の両脇、用紙の外側の余白がない。さらに、ウィンドウの横幅に応じて文字が折り返すので、Wordのウィンドウを任意の幅で表示させても文字入力などには支障がない。

 

複数のアプリを同時に表示させる

 そもそもWindowsWindowの複数形であることからわかるように、画面上に複数のウィンドウを開いて作業することが想定されている。ちょうど、机の上に、参考資料や文献などを拡げ、そしてレポート用紙を開いて文章を書くようなイメージだ。

 アプリを使うときに、ウィンドウを最大化すると、その下にある他のウィンドウが隠れて見えなくなってしまう。ウィンドウの切り替えは、タスクバーのボタンのクリックで簡単にできるし、Alt+Tabや、Windows+Tabなどのキー操作でも切り替えられるが、同時に見えていると便利なことも多い。

 そのために、ウィンドウ内の作業領域を最大限に活かせるように最適化し、最大化せずに、ウィンドウの幅を狭くして使っても支障がないようにしてみよう。そのことで、もうひとつ別のウィンドウを開いたままで、両方が見えるようにできるかもしれない。複数のウィンドウを同時に見えるようにして作業できるのだ。ウィンドウの最大化をやめてみて、アプリごとに適切なウィンドウサイズを模索してみることをおすすめする。ひとつのアプリに我が物顔でデスクトップを占領させてはならない。