Wi-Fiがなければパソコンがインターネットにつながらない。でもスマホを踏み台にすれば高いところに手が届く。
スマホのインターネットを共有する
知っている人にとっては当たり前だが、知らない人にとっては目からウロコといえるのがスマホのインターネット共有機能だ。スマホでいろんなアプリを楽しめるのは、スマホがインターネットに接続しているからなのだが、そのインターネット接続を共有し、他の機器から利用することができる。
やり方はカンタンだ。iPhoneなら設定アプリの「インターネット共有」、Androidなら設定のネットワークとインターネットにある「アクセスポイントとテザリング」で、Wi-Fi、USB、Bluetoothによるアクセスポイントを設定して他の機器から接続することができる。
もちろんパスワードを設定しておくようにしよう。でないと、セキュリティ的にもまずいし、放置すると知らない間に他人に自分のギガを使われてしまうことになるかもしれない。
なお、契約している事業者がドコモ以外の場合、別途、テザリングオプションへの加入が必要だ。たとえばauなら月額利用料は無料だが、申し込みが必要となっている。また、ソフトバンクは有料だ。
共有すればデータ消費量が増える
スマホを使って他の機器をインターネットに接続すると、つないだ個々の機器が使ったデータ流量が1台のスマホに集約される。家族全員のインターネット接続を誰か一人のスマホに依存することもできるので、子どもに廉価なパソコンやタブレットを与えたものの、自宅にインターネット接続のためのWi-Fi環境がないという場合には重宝するはずだ。親がテザリングをオフにすれば、他の機器は切断されてインターネット接続ができなくなる。時間を区切ってインターネットを使わせたい場合には、意外に便利かもしれない。
ただし、他の機器を接続すると、その分データ消費量が増える。自分の把握していないデータ消費が発生するからだ。子どもがずっとYouTubeを見続けていたりすると、そのインパクトはけっこうな量になる。また、速度的にも遅くなる可能性はある。使い方に見合ったプランへの見直しは必要になるだろう。