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2020/11/12

スマホで文書は作れるか


 パソコンのキーボードを叩くよりも、スマホのフリック入力の方が高速に入力できるという世代が誕生している。小さなスクリーンのスマホは情報の消費にはもってこいだが、生産には向いていないというのは古い当たり前のようだ。

スマホも十分役に立つ

 スマホでWordの文書を編集するにはいくつかの方法がある。OneDriveにファイルを作るのが前提だが、スマホ用のOneDriveアプリ、スマホ用のWordアプリ、スマホ用のOfficeアプリの3種類のどれかを使うことになる。

 すでにパソコンで作り始めたWord文書の編集の続きを、スマホでやろうという場合を考えてみよう。

 OneDriveアプリでWordの文書ファイルを開こうとすると、スマホの小さなスクリーンに印刷レイアウトモードでの表示となり、さらに、編集のためにはWordアプリやOfficeアプリを使って改めて開き直さなければならない。これはめんどうくさい。

 Wordアプリも同様だ。ファイルを開き直す必要はないが、最初に印刷レイアウトモードでの表示となり、小さなスクリーンで見やすく表示するモバイルビューに切り替えなければならない。

 その点、Officeアプリなら、最初からモバイルビューでの表示になる。

 

Officeアプリで決まり

 こうした手間を考えると、Wordのみならず、ExcelPowerPointなどのOfficeアプリで作業をすることも考慮し、Officeアプリを使うのがよさそうだ。編集を要する場合も、改めてWordアプリを開く必要がなく、Officeアプリの中で完結する。

 スマホで文書をスイスイ書けるとまでいかなくても、いったん書き上げた文書を別の視点で読み直して推敲するには、スクリーンが変わった方がいい場合もある。その場で誤字脱字を見つけたり、別の表現を思いつりたりしたら、そこだけ修正すればいいわけだ。これなら、パソコンに向かっている余裕がないような、ちょっとした時間のスキマを見つけてできる。

 こうしたことができるのは、ファイルの実体がクラウドにあるからだ。クラウドストレージの存在は、われわれのデジタル体験を大きく変える。もはや、パソコンにすべての情報を集約し、盗まれたり壊れたりしたらたいへんだ、というようなことを心配している時代ではない。