スマホも十分役に立つ
スマホでWordの文書を編集するにはいくつかの方法がある。OneDriveにファイルを作るのが前提だが、スマホ用のOneDriveアプリ、スマホ用のWordアプリ、スマホ用のOfficeアプリの3種類のどれかを使うことになる。
すでにパソコンで作り始めたWord文書の編集の続きを、スマホでやろうという場合を考えてみよう。
OneDriveアプリでWordの文書ファイルを開こうとすると、スマホの小さなスクリーンに印刷レイアウトモードでの表示となり、さらに、編集のためにはWordアプリやOfficeアプリを使って改めて開き直さなければならない。これはめんどうくさい。
Wordアプリも同様だ。ファイルを開き直す必要はないが、最初に印刷レイアウトモードでの表示となり、小さなスクリーンで見やすく表示するモバイルビューに切り替えなければならない。
その点、Officeアプリなら、最初からモバイルビューでの表示になる。
Officeアプリで決まり
こうした手間を考えると、Wordのみならず、ExcelやPowerPointなどのOfficeアプリで作業をすることも考慮し、Officeアプリを使うのがよさそうだ。編集を要する場合も、改めてWordアプリを開く必要がなく、Officeアプリの中で完結する。
スマホで文書をスイスイ書けるとまでいかなくても、いったん書き上げた文書を別の視点で読み直して推敲するには、スクリーンが変わった方がいい場合もある。その場で誤字脱字を見つけたり、別の表現を思いつりたりしたら、そこだけ修正すればいいわけだ。これなら、パソコンに向かっている余裕がないような、ちょっとした時間のスキマを見つけてできる。
こうしたことができるのは、ファイルの実体がクラウドにあるからだ。クラウドストレージの存在は、われわれのデジタル体験を大きく変える。もはや、パソコンにすべての情報を集約し、盗まれたり壊れたりしたらたいへんだ、というようなことを心配している時代ではない。