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2020/11/18

似ているけど微妙に違う


 文書は何度も書き換える。少しでもよくしようとするからだ。その書き直しの過程でバージョンが枝分かれしてしまうことがある。さて、これはどうしたものか。

どれがオリジナルか

 よくあるのが、できあがった文書をメールに添付して送ったあとに、見直しているところでちょっとした誤字や脱字を見つるようなケースだ。軽微な修正だから再送するほどではない。

 実際、この記事を公開しているこのサイトも、元の原稿はWordを使って書き、その内容をサイトの編集画面に貼り付けている。そして公開後、ちょっとした言い回しや誤字脱字などを修正することがあるが、オリジナルであるはずの手元のWordファイルに反映するわけではない。だからバージョンはふたつに枝分かれしてしまう。

 これが1円単位の金額の間違いも許されないような数表なら話は別だが、まあ、いいやと放置してしまう。基本的にはいったんクラウドに置いたファイルは、クラウドにあるものがオリジナルだと思うことにしている。そういう意味では手元に残っているWordファイルは下書きにすぎないということだ。一人で書き、一人で修正する分にはそれで大きな問題は起こらない。

 

ひとつのファイルをみんなでいじる

 デジタルコピーはオリジナルとコピーの区別がつかない。オリジナルとコピーは役割にすぎず、その役割はカンタンに交替できるし、それで何の不都合もない。

 でも、その文書を扱う人間が、役割をしっかりと認識していないとややこしいことになる。似ているけれども違うものができてしまうからだ。

 完成した文書を複数の人に送って読んでもらい、コメントや修正案をもらうようなことは多いと思うが、最終的にはひとつのファイルにまとめる作業が必要になる。その作業はそれなりにたいへんだ。クラウドにファイルを置き、それがオリジナルとしてファイルの在処を人に伝え、修正等はすべてそのオリジナルに対して行ってもらうようにすれば、まとめの作業はいらなくなる。ファイルをクラウドに置いて共有するというのはそういうことだ。だからこそ、いつでもどこでもインターネットにつながっていることが重要になってくる。