2020/11/19

昨日の続きをすぐに始める


 仕事が終わったらデスクはキレイに片付ける。かつての当たり前はそうだった。でもその当たり前はパソコンが崩壊させた。片付けなくてもかまわないのだ。それが新しい当たり前だ。

シャットダウンは進んでしない

 パソコンはスリープとそこからの復帰を繰り返して使う。スリープというのは、その時点でのパソコンの状態を微弱な電力で維持し、次に使うときに、スリープ直前の状態を再現する機能だ。パソコンを使い終わったらシャットダウンするとか、その前に保存していないファイルは保存するとか、開いているウィンドウを閉じるとか、そういうことは全部古い当たり前だ。

 もっとも、万が一のアクシデントに備えて未保存の作業内容は保存しておいた方がいいというのは否定しない。でも、アプリの自動保存機能を駆使し、そして、保存先をクラウドにすることで、作業内容の保存さえ忘れることができる。

 

フォルダウィンドウは詳細表示が使いやすい

 パソコンを開けばすぐに作業の続きができるのが望ましい。作業の終わりにすべてを片付ける几帳面な方を含め、覚えておくと便利なのが、Windowsのクイックアクセスだ。タスクバーのファイルエクスプローラーアイコンのクリックや、Windows + Eのショートカットキーで、ファイルエクスプローラーのウィンドウが開くと、既定ではクイックアクセスが開く。

 そこには「よく使用するフォルダー」と「最近使用したファイル」が並んでいるはずだ。昨日の作業を続ける場合は、そこからカンタンにファイルやフォルダーを参照できる。昨日作業していたファイルやフォルダーがすぐに見つかるからだ。

 クイックアクセスでは、最初にフォルダーのセクション、次にファイルのセクションがあって、個々の項目がアクセス日時順に並んでいる。作成日付でもなく更新日時でもなく、開いて閉じただけでもアクセス日時は更新される。つまり編集とは関係なく、使ったファイルが新しいという考え方だ。

 項目を参照日時でグルーピングするこの並び順は便利だ。フォルダー内ファイルの並び替えがカンタンにできるように、追加の項目見出しとして追加しておいてもいいだろう。見出しをクリックするだけで並び順が変わる。

 フォルダウィンドウを有効に使うためにも、フォルダーの表示は「詳細」にしておくといい。そうすれば長い名前を持つファイルの一覧性も高まる。ちなみに、見出しの追加は、見出し欄を右クリックし、「その他」から「詳細表示の設定」で選択できる。