ユーザーエージェントの偽装
ウェブサイトを見るときに使うブラウザーは、ウェブサイトを参照するときに自分自身を自己紹介する。「かくかくしかじかというブラウザーです、よろしくね」といったイメージだ。これをユーザーエージェントという。
ユーザーエージェントを確認したウェブサイトは、その表示が最適になるようにしてコンテンツを送ってくる。パソコンから参照されているのか、モバイル機器から参照されているのか、そしてそのブラウザーの種類はなんなのかは、このユーザーエージェントによってわかるようになっているのだ。
スマホで見るサイトが読みやすくてうらやましいという話を書いた。ウィンドウの横幅に応じて文字の折り返し位置が変わり、狭いウィンドウでもコンテンツ表示が破綻しないからだ。
だったらモバイルのふりをすればいいんじゃないか。
モバイル表示をパソコンのブラウザーで
ユーザーエージェントを故意に変更することで、自分はモバイル機器でサイトを参照しているのだと言い張ることができる。探せばすぐにいくつかのユーティリティが見つかるはずだ。たとえば、User-Agent
Switcher for Chromeという拡張機能がある。提供元はGoogleだ。Windows標準のEdgeでも利用できるはずだ。
この拡張機能を使うことで、自分は今、iOSでアクセスしているとか、Androidで参照しているなどと言い張ることができる。
やっていることはなりすましなのでちょっと後ろめたい。でも、表示されるコンテンツはとてもシンプルになる。サイトをアプリ化して上部のタブやアドレスバーなどが表示されないようにすればカンペキだ。横に長いモバイルノートパソコンの小さな画面に、ブラウザのウィンドウを2つ並べて表示しても、まだ余裕がある。
もっとも、パソコンではできることが、モバイルではできないなど、問題が発生する場合がある。また、サイト側は騙される形になるので、統計情報などがおかしくなる可能性もある。だから万人にお勧めするわけではない。でも、こういうこともできるのだということを知っておいてソンはない。