Windowsを使っていろいろな作業をするようになって数十年がたつが、昔からデスクトップの壁紙は使わないできた。その理由を話そう。
パソコンの画面をシンプルに
コロナ禍で、パソコンを使う時間が増えた方は多いと思う。長時間の利用で目の疲れを訴える声も各方面から聞こえてくる。その疲労を最小限に抑えるにはどうすればいいのだろう。
パソコンのデスクトップにお気に入りの写真やイラストなどの壁紙を設定している方は少なくないと思う。見ているだけで楽しい気分になる。精神衛生上も好ましいかもしれない。
だが、ぼく自身は壁紙を使うことはない。デスクトップの背景は単色で白にしている。白は既定の色サンプルには含まれないので、「ユーザー設定の色」として個別に指定している。
どうしてかというと、常用するアプリは、そのウィンドウ背景のほとんどが白だからだ。Wordしかり、Outlookしかり、ブラウザーしかりだ。FacebookやTwitterなども白が基調だ。
Windowsは既定のモードとして「白」と「黒」の色設定ができる。また、アプリについても同様だ。これらの設定によってデスクトップの雰囲気はある程度調整でき、ダークな雰囲気にもできるのだが、画面が暗くなると自分の顔がスクリーンに映ったり、天井の灯りが反射したりと支障が出る場合がある。
だから、背景は白、ウィンドウも白で作業する。当然、文字は黒だ。そしてあまり暗いところでは使わないようにもしている。暗闇でスマホを使うと目が疲れるからダークモードが存在するのだ。賛否両論だとは思うが明るいところではダークモードは必要ない。
コントラストを最小限に
白い背景に黒いウィンドウ、黒い背景に白いウィンドウ、また、白いウィンドウに黒い文字と黒いウィンドウに白い文字。両者を比べたとき、どちらが目に優しいだろうか。やはり、デスクトップとウィンドウ、そして文字のコントラストが極端なのは目の疲労を招くように感じる。壁紙を使わずに、背景を単色の白にしている理由はそれ以上でも以下でもない。濃い色の上に白のウィンドウが被さる落差の回避のためだ。
ちなみにデスクトップの背景を白にした場合、デスクトップに並ぶアイコン名に影がつく。これはWindowsのお節介で、壁紙を設定しているときにはいいのだが、白い単色の場合はかえって読みにくくなる。影をつけないためには、[設定]で、「システムの詳細設定の表示」を検索し、[パフォーマンスのオプション]で「デザインとパフォーマンスに使う設定」として「カスタム」を選び、影をつける項目のチェックを外す。そして、一度再起動すれば影がつかなくなる。