自分でつけるパソコンの名前
Windowsを初期設定するときに、そのパソコンには名前がつく。現時点でのセットアッププロセスでは、自分で好きな名前にすることはできず、DESKTOP-XXXXXXといった味気ないものとなってしまう。1台だけならどうでもいいと思うかもしれないが、複数台のパソコンを使っている場合には、どのパソコンがどの名前なのだかよくわからなくなってしまう。
そこで、設定アプリのシステムでセットアップ直後に「詳細情報」を開き、「このPCの名前を変更」ボタンを押して、自分でわかりやすい名前に変更しておく。
Windowsを使うときには、Microsoftアカウントを使ってサインインすることになるが、Microsoftアカウントのサービスサイトでは、同じMicrosoftアカウントを使ってサインインしている複数のデバイスについてのの情報を知ることもできる。
「誰が」と「どれで」
パソコンの名前については、持ち主や使われ方、場所を特定できる名前をつけるべきではないという考え方もある。ついでにいうとスマホなどでも同様だ。Bluetoothやテザリング時に名前が使われるので気になるケースもあるだろう。
パソコンに明確な名前をつけなくても、Microsoftアカウントに紐付けられているデバイス情報については、自分でつけた名前に加えて、メーカー製のパソコンなら型番などが併記されるのでそれほど不便が生じるわけではない。それよりも名前が明らかになることのセキュリティリスクの方がやっかいだというわけだ。
個々のユーザーが好き勝手に名前をつければ同じネットワーク、すなわちインターネットの中に同じ名前のパソコンが存在するようなことが当たり前のように起こる。かつてのように名前は管理者が一意になるように命名するというのではない限り、これは防げない。
さらに、昨今では、一般的なエンドユーザーが、クラウドのデータを普通に扱うことができるようになってきているのだが、クラウドのシステムそのものが、柔軟に対応でききれていないようにも思う。
たとえば、Wordの文書を同じ人物が複数のデバイスで編集した場合、そこでは誰が編集したかはわかっても、どのデバイスを使って編集したのかがわからないのだ。Wordの変更履歴をたどっても、「誰が」しかわからず、「どれで」を知ることができない。状況を考えると、これはちょっと困る。まあ、これは時間の問題だと信じておくことにしよう。