2020/12/15

スクリーンサイズと解像度、そしてスケール


 前回は、一般的なフルHD解像度でWindowsを使うときの注意点について書いたが、少し補足し、フルHDの16:9に加えて16:103:2の縦横比の場合や、4K解像度での場合はどうなのかをチェックしてみた。

ノートと据置ディスプレイのサイズを調べた

 現時点で、一般的に流通しているノートパソコンや据置型のディスプレイについて、そのサイズと、解像度(縦×横のピクセル数)、そしてWindowsが想定する96dpi相当の表示サイズを得るために設定するべきスケール値をまとめてみた。

 

サイズ

スケール

10.1

1920

1200

234%

10.5

1920

1280

229%

12

2880

1920

300%

12.1

1920

1200

195%

12.1

1920

1200

195%

12.3

2736

1824

278%

13

2160

1350

204%

13.3

1920

1080

173%

13.4

3840

2400

352%

13.5

2256

1504

209%

13.5

3000

2000

278%

14

1920

1080

164%

15

2496

1664

208%

15.6

1920

1080

147%

15.6

3840

2400

302%

17

3840

2400

277%

23

1980

1200

105%

23

1980

1080

102%

23.8

1980

1200

101%

23.8

1980

1080

99%

27

3840

2160

170%

31.5

3840

2160

146%

42.5

3840

2160

108%

46

3840

2160

100%

 

サイズと解像度でスケール値を決める

 この表を見ると、スクリーンサイズと解像度ごとの設定すべきスケール値がわかるはずだ。100%表示を許容できるのは黄色く塗りつぶしたところくらいだ。Windowsのスケーリングは縮小ができないので、23.8インチ超を1980×1080で使うケースは除外してある。

 単純に計算すれば、300%表示だとすると3倍表示なので、同じ面積に表示できる情報の量は約33%になるということだ。一般的なフルHD解像度を13.3型ノートパソコンで175%表示にして使う場合は約57%となる。また、31.5型の4Kディスプレイを使う場合は150%拡大が必要なので約66%だ。

 1%でももったいないので、Windowsには鬼門とならない小刻みなスケーリングの設定機能を望みたい。もちろん解像度の異なるモニタを複数台つないだときには、モニタごとに個別に設定できることは当たり前の機能として残した上でかなえてほしい。