読みにくいときだけ拡大する
Windowsには、「簡単操作」いう項目が用意されている。視覚、聴覚、操作といったアクセシビリティといった機能を提供するもので、その存在を知っておくと、いざというときに役に立つ。
たとえば、ウェブを見ていたり、ファイルエクスプローラーでファイル名の一覧を見ていたり、あるいはダイアログボックスの項目などで、l(小文字のエル)なんだか1(数字のいち)なんだかI(大文字のアイ)なんだか判別できないとか、8(数字のはち)なのかB(大文字のビー)なのかよくわからないといった経験はないだろうか。
そんなときには、大きくして読みたい近辺にマウスカーソルを置いてWindowsキーを押しながら+(プラスキー)を叩く。すると拡大鏡機能が呼び出されてデスクトップ全体が拡大される。大きすぎるならWindowsキーを押しながら-(マイナスキー)だ。Windows + +とWindows
+ -を押して適当な表示サイズにする。
なんなら拡大表示のままで使うこともできる
デスクトップが拡大表示されている状態では拡大されたデスクトップが画面に収まらないので、その一部が表示されているが、操作は通常通りにできる。たとえばワープロアプリで文字を入力すると、テキストカーソルの移動に同期して拡大画面が追随する。また、マウスカーソルを上下左右端に移動すれば、デスクトップそのものがスクロールして、任意の位置に移動できる。デスクトップのどのあたりを表示しているのかがよくわからないときには、Ctrl + Alt + スペースで、一時的に等倍表示のデスクトップがグレーアウトした状態で表示され、拡大部分がどこかがわかるようになっている。
拡大の必要がなくなったら、Windows + Escで元の状態に戻る。デフォルトの拡大率や、+と-による拡大レベルの増減量については、設定の[簡単操作]の[拡大鏡]で指定しておける。ぼくは200%をデフォルトにして、25%刻みで増減するように設定している。
パソコンの画面を見せながらのプレゼンテーションなどでも役にたつ機能だ。ぜひ、覚えておいてほしい。