画面が狭いとウィンドウの切り替えがめんどう
狭い画面で作業するには、ウィンドウを最大化することが多い。そうなると、何かを参照しながら何かをするという作業がとてもやりにくい。ウィンドウ間のデータのやりとりは、「選択してつかんで落とす」という、クレーンゲームのような操作が直感的でわかりやすいのだが、それが難しい。いわゆるドラグ&ドロップと呼ばれる典型的な操作だ。
結局、目の前のデータをクリップボードにコピーして、タスクを切り替えて別のウィンドウを表示させ、そこに貼り付けるという操作を多用する。
前回紹介したMouse
without bordersは、クリップボードをネットワークごしに共有するので、普通にパソコンをまたいだコピー貼り付けの操作ができる。こうしたユーティリティを使っているなら不便は最小限だ。
クラウド経由でコピー貼り付け
一方、Windowsには、クリップボードの内容を他のデバイスと同期する機能も用意されている。設定アプリの「システム」にある「クリップボード」を開き、「他デバイスとの同期」をオンにするだけだ。同時に、複数のクリップボードデータを保持する履歴機能もオンにしておくと使いやすい。ただし、コピーするごとにデータはクラウドに転送され、それが保持されるので、機密性の高いデータなどを扱っているときにはためらうかもしれない。
この機能を使うと、メニューやリボンコマンド、ボタンなどの操作で普通にコピーしたデータがクラウドに保存されるようになる。貼り付けの操作はCtrl+Vではなく、Windows + Vを使う。同じアカウントでサインインしているWindowsパソコン同士で、同じクリップボードデータを参照して貼り付けることができるようになる。
こうしたことができない場合は、以前に紹介したGoogle Keepなどを使うといい。スマホとの間で簡単なテキストデータをやりとりするときにも重宝する。強引にスマホのクリップボードにデータを格納するPushbulletといったユーティリティもある。少なくとも、自分で自分にメールするよりはずっとカンタンだ。