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2021/01/21

文章を書くのに必要な面積


 原稿用紙は400字詰め。ペラと呼ばれる半分サイズで200字詰め。文豪と言われる人たちも昔はそのくらいの用紙を使って作品を書いていた。ということは…。

スマホの画面は文章を書くには十分な広さ

 たとえばスマホの画面にベタッと文字を並べてみよう。6インチ前後の画面を持つスマホでもおそらく200300字程度の文字を表示できる。小さな文字表示で使っているのなら、もっとたくさん表示できるかもしれない。

 原稿用紙に手書きしていたことを考えれば、このくらいの文字数を表示できれば十分だ。もちろんたくさんの文字を一度に表示できたほうがいいに決まっているが、実用という点では、そんなに悲観的な量でもない。やれ説明図だ、やれ写真だといった編集を始めると手狭だが、とにかく本文を書くということだけなら十分な広さだ。

 ところがいざ文字を入力しようとすると、画面の半分近くがフリック入力などのためのソフトウェアキーボードに占領されてしまう。当然、表示できる文字数も半分近くになってしまう。これはもったいない。

 

スマホでキーボードとマウスを使えばそれはパソコン

 そこでスマホに物理的にキーボードをつなぐ。マウスもあった方がいい。ダサイと思うかもしれないが、キーボード入力は高速だし、マウスがあれば文章の前後を入れ替えるといった操作が圧倒的にラクになる。

 ただ、スマホの入力端子はひとつしかない。キーボードとマウスを同時に有線で接続するのは難しい。だから、両方をつなぐためには、無線接続がいい。探せばBluetoothで無線接続ができるキーボードやマウスがたくさん見つかるはずだ。価格はピンキリなので迷うかもしれないが、サイフへの負担はそれほどでもないと思う。それに加えて、スマホを立てておけるように100均でスマホスタンドを仕入れておくといいかもしれない。

 これでスマホの画面がワープロになり、パソコンのようにキーボードとマウスで入力や編集ができるようになる。3つをセットで持ち歩いても、最新のモバイルノートパソコンよりもずっと軽い装備になるはずだ。それに、どうせスマホはいつも携行しているのだから勘定に入れる必要はない。

 スマートフォンが登場したとき、パソコンでしかできなかった多くのことが、こんな小さな機器でできるようになったことに感動した。その感動は、いろんな短所をガマンすることを帳消しにもした。本当に小さなパソコンだ。

 いつでもどこでもパソコンを自由に使えればいいのだが、そういうわけにもいかない事情もたくさんあるだろう。せっかくスマホを使っているのなら、その能力をもっと活かすことを考えよう。というか、スマホにキーボードとマウスをつないだら、それはもう画面は小さくてもパソコンそのものだな。