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2021/02/10

ノートパソコンとスマホを同時に使ってオンライン会議


 ノートパソコンには、カメラとマイクとスピーカーがついていて、ノートパソコンだけで映像付きの会議ができる。ZoomTeamsなどを駆使して、在宅勤務に活用している方も多いと思う。まさにオールインワントランシーバーによるどこでもミーティングだ。

通信機としてのパソコン

 パソコンは通信機だ。しかもテレビやラジオのような一方通行の受信機ではなく、双方向通信ができるトランシーバーだ。そう気がついたのは1985年に電気通信事業法が改正され、電電公社が民営化されNTTとなって通信が自由化された翌年、初めてパソコンを電話回線に接続したときにそう思った。

 あれから35年の歳月が流れたが、今、まさに、トランシーバーとしてのパソコンは、その特性をフルに発揮し、ぼくらはそれを駆使するようになった。

 ノートパソコンは、まさにハンディトランシーバーとして機能し、あらゆるコミュニケーションの端末として使われている。コロナ禍で一気に浸透したオンラインミーティングも、そんな使い方のバリエーションのひとつだ。

 

複数の機器で同じ会議に参加

 普段は外付けモニターなどを接続して大きな画面でノートパソコンを使っている方も、オンライン会議のときだけはノートパソコンと正対しているかもしれない。カメラ目線が必要ということもあるし、マイクとスピーカーはセットでコントロールしないと、マイクがスピーカーからの音声を拾ってハウリングが発生するようなことも起こるからやっかいだ。

 マイク、スピーカー、カメラ、これらがセットになったコンパクトな機器がないかなとも思うのだが、よく考えると通信機能付きで画面までついた機器が目の前にあった。人はそれをスマホと呼ぶ…。

 オンライン会議アプリをスマホとパソコンなど、複数台の機器で使うと便利だ。たとえばTeamsでもZoomにしても、複数台の端末で同じアカウントが同じ会議に参加することができる。つまりマイクとカメラをスマホにまかせ、画面についてはパソコンでといったことができるのだ。これならノートパソコンを閉じた状態で外付けモニターを使っていても支障がない。ハウリングなどを防止するためにマイクについてはひとつだけの機器に制限しつつ、複数台の機器を同時併行で活用できる。こうした機能をうまく使い、機器を連携させることで、生産性の高いコミュニケーションを実現できる。