ノートパソコンにモニターを外付け
Windowsは23インチの画面に100%表示することを想定して設計されている。それに対してノートパソコンの画面は15.6インチ、14インチ、13.3インチといったところ。だから、視認性を確保するために表示内容を23インチとほぼ同じサイズで表示するためには拡大が必要になる。その結果、作業領域が狭くなってしまう。
そこで、ノートパソコンにモニターを外付けする。普段はノートパソコンだけで作業するにしても、ややこしい作業をするときや、自宅やオフィスでじっくりと仕事に取り組むときには外付けモニターがあると便利だ。
ノートパソコンの画面サイズとは関係なく、外付けモニターのサイズを選べばいい。持ち歩きたいから小さなサイズのノートパソコンを選んだものの、自宅での作業にはちょっと小さすぎたと思った場合も外付けモニターならサイズは任意のものを選べる。自宅と携行用に2台のパソコンを調達するよりもずっと安上がりだ。
もちろんモニターは大きい方が作業効率は向上する。そうはいっても、設置スペースを確保できるか、また、パソコン本体同様に使わないときに簡単に片付けられるかといった点を考慮してサイズを選ぶ。
現実的には23~24型の据置モニターを調達するのがもっともリーズナブルだ。価格もこなれている。それがスペース的に無理ならモバイルモニターを選ぼう。15.6インチの製品を150%表示で使うのがいいと思う。アマゾンなどで調べればわかるが15.6型なら2万円前後が相場のようだ。
モバイルモニターなら使う準備も片付けも簡単だ。逆にスペースを気にする必要がないならもっと大きな据置モニターでもいい。24インチの次は、27インチ、31.5インチ、34インチ、42.5インチといったところだが、必ず4Kモニターを選ぼう。Windowsは拡大はできても縮小ができないので、24型超のサイズでフルHDでは、ただ画面が大きくなるだけで作業領域は広がらない。
2台目のモニターでデスクトップを増築
パソコンに外部モニターをつないだとき、複製または拡張ができる。前者はノートパソコンの画面と同じものを表示し、後者はノートパソコンの画面の続きを表示する。いわば画面の離れを作るイメージだ。せっかく画面が2つになるのだから、拡張で使った方がいい。
ノートパソコンのキーボードと画面をそのまま使い、右か左のどちらかに2つめのモニターを置くのが一般的だ。うまく設置できるのなら、ノートの画面の上方でもいい。右手でマウスを使うつもりならモニターはパソコンの左側に置いたほうが使い勝手がいいかもしれない。
スライドパッドやマウスを使ってマウスカーソルを移動し、画面端にカーソルが達すると、2台目のモニターに移動する。この要領で、資料を表示しているウィンドウを隣のモニターに表示して参照しつつ、ノートパソコンの画面で文書を書くといったことができる。1台のモニターでは効率が悪かった作業も、2台のモニターがあればぐっとはかどるはずだ。