すべての起点となるフォルダーを作る
Windowsデスクトップはすべての起点となるフォルダーだ。自分自身の名前がついた個人用フォルダーの中にあり、目の前のディスプレイ全面に机を模して表示されている。フォルダーの入れものとしてのディスクにおける物理的な起点ではないし、個人用フォルダーの中にある時点で起点ではないのだが、見せ方としてそうなっている。
ただ。パソコンでいろんな作業をするにあたって、デスクトップにフォルダーを作るというのは、あらゆるものを机の上に置いておくようなもので、作業の邪魔になってしまうこともある。机の上には何も置かず、広々としていたほうが気持ちよく作業ができるような気もするからだ。だから引き出し代わりにフォルダーを作る。
あらかじめ用意されている特別なフォルダー
Windowsの場合、特別なフォルダーとしていくつかのものがあらかじめ用意されている。Desktopという名前のデスクトップフォルダーもそのひとつだ。これらが個人用フォルダーの中に見つかる。
用意されている主な特別なフォルダーには次のようなものがある。
- ダウンロード
- デスクトップ
- ドキュメント
- ピクチャ
- ビデオ
- ミュージック
だ。
わかりやすいといえばわかりやすいが、個人的にはこれが気に入らない。というのも、ファイルの種類別に分類しろといわんばかりだからだ。日常的に扱うファイルは種々雑多で、特定の作業に関連するのは、ひとつの種類のファイルに限定されるわけではない。あるプロジェクト関連のファイルとして、文書もあれば、スプレッドシートもある。プレゼンデータだって写真だってあるのだから、それらを種類別のフォルダーに分類してしまっては使いにくい。人間自身が、あのファイルはワープロで作った、スプレッドシートで作ったといったことを覚えておかなければならないからだ。それに、なんらかの作業に必要な情報はファイルの種類が雑多で、それらが混在している。
そこで、自分の個人用フォルダーに特別なフォルダーをひとつ作り、すべてのパーソナルデータは、その中に放り込むことにする。ドキュメントフォルダー下にまとめてしまってもいいだろう。
ひとつフォルダーを作ると書いたが、いい方法がある。特別なフォルダーとして、
OneDrive
というのがあるはずだ。これは、Windowsに統合されたMicrosoftのクラウドストレージで、この中に放り込んだファイルはすべてクラウドにアップロードされて保持される。つまり、この中に入れておけば自動的にクラウドと同期されるのだ。複数のパソコンを使っている場合にも便利だが、一台のパソコンでは自動バックアップ的な使い方ができる。
ただし、目の前のパソコンがどんなに大容量のストレージを持っていても、Microsoftとの契約がない場合は5GBしかない。これは、Windowsを使うユーザーがMicrosoftアカウントとして自分のメールアドレスを登録した場合に無料で使える容量だ。
この容量は、有料で増量することができる。Microsoft Officeを使うなら1TB分がついてくる。単体で1TB分を確保するのとほぼ同額だ。
会社や学校でMicrosoft Officeが提供されているなら、そのアカウント用のものを使うこともできる。個人用アカウントと会社/学校用アカウントで異なるOneDriveを併用する場合には、アカウントを追加して使う以外に、個人用アカウントに共有した任意のフォルダをで追加し、統合したようにして使うこともできる。