どこかに行くのに移動手段を好きなように選べるのと同じで、何かの作業をするためのコンピューティング環境は、いろんな方法で得ることができる。
移動手段はいろいろある
たとえば、今、東京にいて、明日の正午に大阪のスタッフとミーティングする必要があったとしよう。いろんな方法でそれは実現できる。
- 明日の朝の新幹線で向かう。
- 明日の朝の飛行機で向かう。
- 明日の早朝にクルマで向かう。
などなどだ。それぞれ要する時間やコストは異なるが、どの方法でも正午に大阪にいることができる。
このほかに、行かないでミーティングするという選択肢もある。オンラインミーティングで事が足りるのなら、大阪まででかけなくても、東京の自宅にいながらミーティングはできる。
コンピューティング手段もいろいろ
コンピューティングも似たようなイメージで考えることができる。たとえばWordを使って文書を作るという作業では、
- 目の前の機器でWordアプリを使う。
- 目の前の機器のブラウザーでオンラインのWordを使う。
といったあたりはお馴染みの方法だ。
さらに、
- 目の前の機器で別の場所にあるパソコン上のWordアプリを使う
- 目の前の機器でクラウドにあるパソコン上のWordアプリを使う。
といった方法もある。
今はまだ、パソコンを使うことが、物理的なパソコンを所有することを意味するのが当たり前のようだが、近い将来はそうでもなくなる可能性は高い。自分のクルマを所有するのをやめて、必要なときにはタクシーやレンタカーですませるのと似ている。
とはいえ、パソコンがどこにあろうが、それを使うための機器は必要だ。キーボード、ポインティングデバイス、そしてモニターディスプレイだ。そして、その機器はどの程度パワフルであればいいだろう。