2021/04/28

大きくなるのは文字だけでいい


 デスクトップ全体を拡大すると、一度に表示できる情報の量は少なくなってしまう。めったに使わないリボンやボタンなどはどうでもいいから文字だけ大きくなってほしいと思ったことはないだろうか。

システムフォントを大きくする

 デスクトップ上のあらゆる要素を均等に拡大するというのはわかりやすい。でも、それでは狭いデスクトップを有効に活かせなくなってしまう。

 そんな場合に使ってみたいのが、[文字を大きくする]だ。メニューやダイアログボックスの文字、ファイルエクスプローラーのファイル名表示といったシステムフォン、そして、各種アプリのウィンドウ内に表示される文字の基準フォントサイズを1%単位で調整できる。

 なぜか、この項目は設定アプリの[ディスプレイ]にはない。設定アプリを開き、[アクセシビリティ]の項目にある[ディスプレイ]を使って設定する。ただし、マルチディスプレイの場合に、モニターごとに値を変えることはできない。

 

グラフィカル要素の拡大は最低限

 たとえば、13.3インチのスクリーンを持つノートパソコンを使っているとして、デスクトップ全体を拡大して150%で使っているとする。それではやはり手狭さがある。でも125%にすると文字が小さすぎて疲れる。

 そんなときには、文字だけを大きくすればいい。リボンやツールボタン類、ウィンドウを構成する各種の要素、また、ウェブページのグラフィカルな要素などはそのままで、文字だけを拡大することもできる。しかも1%単位なので微調整が可能だ。ただし、アプリごとにこの設定が反映される要素は異なる。ウェブページでも同様だ。

 作業の多くは右クリックによるショートカットメニューなどを経由してできるし、ツールバーボタンなどは位置もわかっているので、よく見えなくても操作は可能だ。つまり小さいままでもあまり支障はない。ウェブページのグラフィカルユーザーインターフェースではデザイナーの意図したデザインではなくなってしまう可能性があるし、ダイアログボックス全体がデスクトップからはみだしてOKボタンを押せないなどといったこともあるかもしれない。そこは臨機応変に対処してほしい。

 いろんな手法で画面の表示のカスタマイズはできる。最適化を目指して試してみてほしい。