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2021/04/30

狭い画面にウィンドウがいっぱい


 何をどうしようがノートパソコンの小さな画面を物理的に大きくすることはできない。だからこそ、その運用スキルが求められる。スキル次第で小さな画面も大きく使える。

今開いているファイルの一覧

 パソコンで作業をしているときに困るのは、同時に複数のファイルを開いて相互に参照しながら内容を編集しているときだ。今、加筆修正しているファイルや、書きながら参照しているファイルの名前を知るのがたいへんだ。そんなものウィンドウのタイトルバーを見れば一目瞭然じゃないかと思うかもしれない。だが、長いファイル名で末尾だけが異なる場合もあるし、保存されているフォルダが異なる同じ名前のファイルかもしれない。それを勘違いして変更を加えてしまうと、ややこしいことになってしまう。

 白状してしまうが、Windowsを使うようになって数十年が過ぎているものの、その最適解が見つからない。そもそも昔は、一度にそんなに多くのファイルを開くことはできなかった。

 たとえばWordの場合、編集中のファイルの一覧を得るには、ファイルメニューの[最近使ったアイテム]を使うことでリストを追跡できる。でも、その一覧はファイル名だけだし、OneDriveと同期しているファイルの場合は読み取りモードで同じファイルを開いてしまうなど挙動が不審だ。

 Windows + TabAlt + Tabで開くタスクリストも一覧性という点ではもうひとつだ。

 

あげくの果てにフォルダーウィンドウ

 同じ理屈で、ブラウザーが開いているタブが多くなってくると、その一覧を見たくなるのだが、これまたいい方法がない。

 そもそも、開いているウィンドウは、単一のアプリであるとは限らないのだから、ファイルにしてもタブにしても、アプリ横断でごっちゃにして開いているものが全部並んだ一覧表をサクッと表示する機能が欲しいと思う。

 結局のところ、作業中のフォルダーウィンドウをファイルエクスプローラで開いたままにしておいて、すでに開いている、開いていないに関係なく、見つかったファイルを開くという方法がいちばんいいという結論しか出てこない。「そのファイルはすでに開いています」といった警告がでるわけでもなく、開いていなければ新しく開くし、すでに開いていればそのファイルのウィンドウがアクティブになる。

 複数の異なるフォルダーにファイルが分散している場合は、作業用のフォルダーを作って、そこに一時的に全ファイルのショートカットを作る。特定のフォルダー下の階層であれば、検索ボックスに * を入れて検索させれば、フラットなファイル一覧が得られるので、それを使ってもいい。

 ただ、それでいいのかという疑問を抱きながら、何十年もの時間が過ぎてしまった。