キーボードを駆使する
スマホにもタブレットにも外付けキーボードをつけることができる。そして、外付けキーボードがあれば、煩雑な操作をしなくても、よくやる作業が手っ取り早くできる。そして、パソコンはキーボードといつも仲良しだ。
だから、キーボードでできることは、キーボードですませることを考えよう。無理にキーボードだけにこだわる必要はないが、よく使う処理についてはキーボードだけでできるようにしておきたい。
アプローチは違ってもできあがりは同じ
以前、大学の教養課程で情報関連の講義をしていた頃、初めてパソコンに向かう学生に対して、自分の名前を100回入力してみようと指示するのが最初に与えるチャレンジだった。
同じ文字列を100回入力するというのは、それこそ、人の数だけ方法がありそうなくらいにバリエーションがある作業だ。
単純に分類すると、
l 正直に100回入力する
l 一回入れてそれをコピーして、99回貼り付ける。
のどちらかだ。実際、ほとんどの学生は、忠実に100回入力しようとした。コピペするような学生はいなかった。実にまじめだ。今だとちょっと状況は異なるかもしれない。
99回の貼り付けは、一回入力して、それをコピーし、全選択してまたコピー貼り付け、全選択してさらにコピー貼り付けとすれば、7回目で128個になって最短だ。キー操作だと、選択、コピー、貼り付けの3操作が7回分なので、合計20回ちょっとのキー操作だ。
アプリがExcelなら、もっとカンタンだ。こちらはさすがにキーボードよりもマウス操作の方がカンタンかもしれない。
そして、できあがったものは同じで、どんな方法で入力したのかは見た目で判別することはできない。この操作は、キーボードだけでもできるし、マウスとキーボードを併用してもできる。とにかくいろんなアプローチがある。
何かをやるときに最短の手順は何なのか。たいていはキーボードが手っ取り早い。そうでないときもある。それをパズルのように考えて解いてみる。スマホではめんどうくさいけど、パソコンならカンタンにできることが多いことを実感できるはずだ。